デジタル大辞泉 「飢」の意味・読み・例文・類語 き【飢】[漢字項目] [常用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]うえる1 食物が少なくてひもじい思いをする。うえる。「飢餓・飢渇・飢寒」2 不作で食糧が乏しいこと。「飢饉ききん」[補説]「饑」と通用する。 え〔ゑ〕【▽飢】 動詞「飢うう」の連用形「うえ」の音変化。「い行きまもらひ戦へば我はや―ぬ」〈記・中・歌謡〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「飢」の意味・読み・例文・類語 えゑ【飢】 =うえる(飢)〔動〕の連用形「うえ」[初出の実例]「戦へば 我はや恵(ヱ)ぬ 島つ鳥 鵜養が伴 今助(す)けに来(こ)ね」(出典:古事記(712)中・歌謡) き【飢】 〘 名詞 〙 食物がなくて苦しむこと。うえること。〔日葡辞書(1603‐04)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「飢」の読み・字形・画数・意味 飢常用漢字 10画(旧字)11画(異体字)21画 [字音] キ[字訓] うえる[説文解字] [字形] 形声声符は几(き)。字はまたに作り、(幾)(き)声。〔説文〕五下に「はなり」、また「は孰(みの)らざるをと爲す」とあって、飢餓と饉とを区別しているが、〔集韻〕には両字を一とし、通用することが多い。[訓義]1. うえる、うえ。2. ききん。[古辞書の訓]〔名義抄〕・ ツカル・ウヱ・ウウ・イヒニウヱタリ・イヒウヱス[語系]kiei、kii、饉ginは声義近く一系の語。〔説文〕にを穀熟せず、饉をの成らざる意であるとするが、饉は(かん)に従って旱魃をいう。*語彙は字条参照。[熟語]飢疫▶・飢火▶・飢餓▶・飢渇▶・飢寒▶・飢匱▶・飢▶・飢虚▶・飢饉▶・飢窘▶・飢劬▶・飢駆▶・飢▶・飢荒▶・飢困▶・飢歳▶・飢穣▶・飢色▶・飢人▶・飢餒▶・飢腸▶・飢凍▶・飢罷▶・飢▶・飢飽▶・飢乏▶・飢約▶・飢乱▶・飢流▶・飢▶[下接語]甘飢・午飢・常飢・人飢・凍飢・抱飢 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報