20世紀日本人名事典 「飯島正」の解説
飯島 正
イイジマ タダシ
昭和・平成期の映画評論家
- 生年
- 明治35(1902)年3月5日
- 没年
- 平成8(1996)年1月5日
- 出生地
- 東京
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学文学部仏文科〔昭和4年〕卒
- 学位〔年〕
- 文学博士〔昭和47年〕
- 主な受賞名〔年〕
- 芸術選奨文部大臣賞〔昭和46年〕「前衛映画理論と前衛芸術」,日本映画ペンクラブ賞〔平成4年〕,川喜田賞(第11回)〔平成5年〕,毎日映画コンクール特別賞(第50回 平7年度)〔平成8年〕
- 経歴
- 大学時代から映画批評を書き始め、のち「キネマ旬報」同人となる。映画美学の研究に重点をおき、作品の主題や表現に形而上学的な考察を加えた批評や映画論を書く。一方、詩作を試みたり、フランス文学、フランス前衛映画の紹介に努めた。昭和32年早大演劇科教授。「映画文化の研究」「フランス映画史」「イタリア映画史」「前衛映画理論と前衛芸術」「映画のなかの文学 文学のなかの映画」「ぼくの明治・大正・昭和」など著書多数。詩の作品には「煙突」「楽器」「シネマ」などがあり、それらは「日本詩人全集6」(創元社)に収められている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報