前衛映画(読み)ぜんえいえいが(英語表記)avant-garde film

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

前衛映画
ぜんえいえいが
avant-garde film

狭義には映画史上 1920年代のフランスドイツを中心に生れた前衛的映画作品をさす。シュールレアリスムなどの前衛芸術運動とも関連性があり,フランスでは純粋映画と呼ばれる非商業映画,ドイツでは絶対映画と呼ばれる抽象映画が作られた。前者に,フェルナン・レジェの『バレエ・メカニック』 (1924) ,ルネ・クレールの『幕間』 (24) ,『エマク・バキア』 (26) ,ジェメーヌ・デュラックの『貝殻と僧侶』 (28) ,『アンダルシアの犬』 (28) ,『黄金時代』 (30) など,後者に,『対角線交響楽』 (24) ,『リズム』 (25) などがある。

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デジタル大辞泉の解説

ぜんえい‐えいが〔ゼンヱイエイグワ〕【前衛映画】

新しい表現手法を試みて製作した実験映画。特に、1920年代にフランス・ドイツを中心に現れた一群の作品をさす。

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百科事典マイペディアの解説

前衛映画【ぜんえいえいが】

映画芸術の前衛をめざす映画の総称。特に1920年代初期,フランスにおける〈純粋映画〉,ドイツにおける〈絶対映画〉が有名。非商業主義,物語の否定,映像の表現の純化等を特徴とする。代表的な作品にR.クレールの《幕間》(1924年),L.ブニュエルとS.ダリの《アンダルシアの犬》(1929年)などがある。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ぜんえい‐えいが ゼンヱイエイグヮ【前衛映画】

〘名〙 新しく実験的な表現手法を開拓し、それに基づいて作る映画。前衛的な技法や内容を持つ映画。
※野菜売りの声(1969)〈坂上弘〉「いつか前衛映画と称するなかで」

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