飯沼(読み)いいぬま

精選版 日本国語大辞典 「飯沼」の意味・読み・例文・類語

いいぬま いひぬま【飯沼】

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日本歴史地名大系 「飯沼」の解説

飯沼
いいぬま

鬼怒きぬ川と利根川によって画された地域の中央部に南北に延びた低地帯。現栃木県下都賀しもつが石橋いしばし町付近を源頭とし、現猿島郡三和さんわ町・猿島町、結城郡八千代町・石下いしげ町、岩井市、水海道みつかいどう市域に及ぶ。関東ローム層の台地が大小の河川によって浸食され、数多くの低地を形成し、鬼怒川の自然堤防によって落口を閉塞され、低湿地が出現した。「将門記」に承平七年(九三七)のこととして「将門ハ身ノ病ヲ労ルガタメ、妻子ヲ隠シテ共ニ辛嶋郡葦津ノ江ノ辺ニ宿ル。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の飯沼の言及

【八千代[町]】より

…東は鬼怒川を隔てて下妻市に接する。1725年(享保10)に飯沼が干拓され,同時に吉田用水が開かれたことから〈飯沼三千町〉といわれる水田が開けた。1967年山川沼の干拓事業が完成し水田面積がふえたが,なお畑地が総面積の半分近くを占める。…

※「飯沼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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