饒益(読み)にょうやく

精選版 日本国語大辞典 「饒益」の意味・読み・例文・類語

にょう‐やくネウ‥【饒益】

  1. 〘 名詞 〙 仏語慈悲の心をもって有情利益を与えること。また、その利益。
    1. [初出の実例]「彌勒即釈曰、如来出定、不何時出、若今不即答、大衆疑彌深、仏子時答、決疑令憙、何所饒益、演斯光明」(出典法華義疏(7C前)一)
    2. 「よく悪業煩悩の闇をはらし、饒益(ニャウヤク)をたれ」(出典:古郷帰の江戸咄(1687)四)
    3. [その他の文献]〔無量寿経‐下〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「饒益」の読み・字形・画数・意味

【饒益】じよう(ぜう)えき

豊かで多い。〔史記、貨殖伝〕子(しこう)、仲尼に學び、いて衞に仕ふ。~七十子の徒、賜(子の名)最も饒なりと爲す。

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