香典返し(読み)コウデンガエシ

デジタル大辞泉 「香典返し」の意味・読み・例文・類語

こうでん‐がえし〔カウデンがへし〕【香典返し】

香典を受けた返礼として品物を贈ること。また、その品物。

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精選版 日本国語大辞典 「香典返し」の意味・読み・例文・類語

こうでん‐がえしカウデンがへし【香典返・香奠返】

  1. 〘 名詞 〙 香典を受けた返礼として、物品を贈ること。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「香奠返(カウデンカヘ)しと云ふて相当なる礼も先方に於て尽すのである」(出典東京学(1909)〈石川天崖〉一九)

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とっさの日本語便利帳 「香典返し」の解説

香典返し

香典返しは、半返しといって、いただいた金額半分に相当する品物を、四十九日が済んだ後に送る。品物は、お茶、のり、せっけんなど、使ってなくなる物がよいとされる。香典返しの品物が送られてきても、これには返事手紙を出さないことになっている。遺族に悲しみを思い出させないため。

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葬儀辞典 「香典返し」の解説

香典返し

香典をいただいた方に、挨拶状を添えてお返しする品物。一般には四十九日の忌明けの法要後に送りますが、当日返しとして告別式のときに渡す場合もあります。お返しはいただいた金額の半分から3分の1くらいが目安です。

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世界大百科事典(旧版)内の香典返しの言及

【香奠(香典)】より

…なお一般弔問者のうち村内居住者の村香奠をツナギ,ツラヌキ,ヌキとよぶ地方が多いが,これは銭緡(ぜにざし)に穴銭を通す意であり各戸同額の拠出を示している。また贈与された半額程度の品を返礼する香奠返しの習俗は,都市部では一般的であるが,いまだ行われていない地方も広く,農村部にみられる喪家主催の忌明けの共食の宴から派生した習俗といわれている。【岩本 通弥】。…

※「香典返し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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