香林坊(読み)こうりんぼう

日本歴史地名大系 「香林坊」の解説

香林坊
こうりんぼう

[現在地名]金沢市香林坊一―二丁目・片町一丁目

石浦いしうら町の南西から南の堂形前どうがたまえ、南西のかた町に続く北陸街道の三差路の通称。地名は香林坊喜兵衛が居住していたことにちなむ。喜兵衛の先祖向田兵衛は石川郡倉谷くらたにで浪人していたが、前田利家の金沢入城の頃町人となった。比叡山の僧香林坊なる者が還俗して兵衛の嗣子となり、向田香林坊と称し町人となった。香林坊は目薬を調合し利家に献上したため扶持を与えられたが辞退、元和二年(一六一六)病死した。この時から香林坊が家名となり,次代香林坊喜兵衛は町年寄を勤め、三代喜兵衛は延宝七年(一六七九)から銀座役を命じられて毎年銀三貫目を拝領、二二年間勤めて元禄一三年(一七〇〇)病死した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む