朝日日本歴史人物事典 「馨子内親王」の解説
馨子内親王
生年:長元2.2.2(1029.2.17)
平安時代後期,後三条天皇の皇后。後一条天皇と藤原威子の子。「かおるこ」とも。長元4(1031)年10月,内親王,二品,准三宮となる。同年12月,大斎院選子内親王のあとを継いで3歳で賀茂斎院に卜定され,両親はあまりの幼さに嘆き悲しんだ。長元9年父天皇の死により退出し,母と同居。源師房が後見となった。永承6(1051)年東宮尊仁親王(後三条天皇)の妃となり,1男1女を生むがいずれも夭折。夫即位ののち延久1(1069)年に中宮となり,貞仁親王(白河天皇)の継母となる。延久5年夫天皇の出家とともに尼となったが,そのまま後宮にとどまった。承保1(1074)年白河天皇の中宮賢子立后にともない,再び皇后(非妻皇后)となる。西院皇后と呼ばれた。
(京楽真帆子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報