馬下村(読み)まおろしむら

日本歴史地名大系 「馬下村」の解説

馬下村
まおろしむら

[現在地名]村上市馬下

西は日本海に面し、北は海岸線まで延びる鳥越とりごえ山を隔てて新保しんぼ(現岩船郡山北町)、南は早川はやかわ村に接する。出羽へ抜ける浜通が海岸沿いに通り、当村から北の原海はらみ(現山北町)までは牛馬の通行がかなわなかった(正保国絵図)文禄(一五九二―九六)頃の瀬波郡絵図には「大国但馬分馬下村 中」とみえ、本納四七石六斗二升・縄高四九石七斗七升六合、家一八軒、「早川ヨ□馬下ヘ五里」とある。


馬下村
まおろしむら

[現在地名]五泉市馬下

阿賀野川の形成した扇状地の扇頂付近に位置し、西は大谷おおたに村に接する。南部の台地にある字元寺もとでらから正和五年(一三一六)正月一五日の紀年銘を有する五輪線刻の板碑が出土しており、古くから開けた地域である。地名としては永禄一〇年(一五六七)一二月一四日の上杉輝虎朱印状(上杉神社文書)に「蒲原郡之内 馬下分」とあるのが早い。慶長三年(一五九八)村上藩領となり、正保国絵図に一八〇石余、貞享元年(一六八四)郷村高辻帳には高二六六石三斗余とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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