馬氏文通(読み)バシブンツウ

デジタル大辞泉 「馬氏文通」の意味・読み・例文・類語

ばしぶんつう【馬氏文通】

中国、清代の文法書。馬建忠著。光緒24年(1898)成立西洋の文法にならって中国語の文法を体系的に説いたもの。近代の中国語文法学の先駆となった。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「馬氏文通」の意味・読み・例文・類語

ばしぶんつう【馬氏文通】

  1. 中国語文法書。一〇巻。清の馬建忠撰。光緒二四年(一八九八)成立。英文典にならい周秦両漢の典籍により漢字実字虚字に分類し、その用法を豊富な引用例によって説明した古文法研究書で品詞論中心となっている。中国の文法研究の始祖といわれる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「馬氏文通」の意味・わかりやすい解説

馬氏文通
ばしぶんつう
Ma-shi wen-tong

中国,清末の洋務派官僚馬建忠によってつくられた文法書。 10巻。光緒 24 (1898) 年刊。馬建忠がフランスで学んだラテン文法を基礎に,中国語文語文の研究をしたもので,中国人自身の手に成る最初の代表的文法書。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android