実字(読み)ジツジ

デジタル大辞泉 「実字」の意味・読み・例文・類語

じつ‐じ【実字】

中国古典語法で、虚字助字に対して、概念を表す文字。例えば、名詞代名詞形容詞・動詞のような働きをもつもの。
形象あるものを表す漢字。天・地・山・川・草・木などの類。→虚字

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「実字」の意味・読み・例文・類語

じつ‐じ【実字】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 実在事物を表わす漢字。天地山川草木鳥獣などを表わす字。
    1. [初出の実例]「天地日月命令の類を実字と云。そのかたちあるものなり」(出典:操觚字訣(1763‐73)字例)
  3. 広く、その字単独で一つの観念を表わす漢字。名詞・代名詞・動詞・形容詞・副詞などにあたるものをいう。〔馬氏文通正名界説

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android