(読み)ギョ

デジタル大辞泉 「馭」の意味・読み・例文・類語

ぎょ【馭】[漢字項目]

[音]ギョ(漢)
馬を操る。「馭者
うまくならす。治める。「統馭
[補説]「」と通用する。

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精選版 日本国語大辞典 「馭」の意味・読み・例文・類語

ぎょ【馭】

  1. 〘 名詞 〙 国を治めること。統治すること。
    1. [初出の実例]「壇強の不臣神宗の盛業を妨(さまたげ)、邦家陽九の厄に当(あたり)、一朝馭(ギョ)を失ふて生民塗炭に堕とは」(出典浄瑠璃源平布引滝(1749)一)

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普及版 字通 「馭」の読み・字形・画数・意味


12画

(異体字)
16画

[字音] ギョ
[字訓] のる・おさめる

[説文解字]
[金文]
[その他]

[字形] 会意
馬+(又)(ゆう)。は手。金文字形に作り、馬索を取る形。〔令鼎〕「王の」のように用いる。〔説文〕は字条二下(御)の異体として馭を録し、「古馬に從ふ」とする。は呪器の午を以て神を「御(むか)え」、災厄を「禦(ふせ)ぐ」儀礼を示す字で、まったく別義。声が同じであるから通用し、〔周礼、天官、大宰〕「群臣を馭し」「民を馭す」は譬喩的な用法ともいえる。

[訓義]
1. 馬をつかう、馬をあつかう、のる。
2. 馭する人、乗り物。
3. 御と通じ、おさめる、すべる。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕馭 オドロク・ウナフス・トトノフ・ヨロコブ・ツカヒウマ・ヲサム・ノフ・ハス・タネ・タユ

[語系]
(馭)・ngiaは同声。〔説文〕二下を「馬をふなり」とするが、が馬を使う意の字である。

[熟語]
馭下・馭者馭衆馭神馭竹馭辺馭民
[下接語]
按馭・駕馭・騎馭・朽馭・駆馭・軽馭・控馭・弛馭・失馭・執馭・綏馭・制馭・旋馭・善馭・徒馭・統馭・撫馭・服馭・鞭馭・僕馭・竜馭・臨馭・霊馭

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