駄津(読み)ダツ

精選版 日本国語大辞典 「駄津」の意味・読み・例文・類語

だつ【駄津・啄長魚】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ダツ目ダツ科の海産魚。全長約一メートルになる。体は側扁して細長く、両あごはくちばし状に細長く前方へ突き出し、鋭い歯をもつ。体の背方は濃青色で腹面は銀白色を帯びる。沿岸表層性で、初夏に沿岸の藻場で産卵する。北海道沿岸から東シナ海まで分布。食用とする。〔生物学語彙(1884)〕
  3. ウナギ幼魚をいう。
    1. [初出の実例]「ダツってね、うなぎの幼魚でね、絶対禁漁なんだ」(出典:記念碑(1955)〈堀田善衛〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android