駒形新田(読み)こまがたしんでん

日本歴史地名大系 「駒形新田」の解説

駒形新田
こまがたしんでん

[現在地名]前橋市駒形町

北は小屋原こやはら村、西は那波なは東善養寺ひがしぜんようじ村、南は同郡いま(現伊勢崎市)、東は広瀬ひろせ川で下増田しもますだ村に接する。前橋町から五料ごりよう宿(現佐波郡玉村町)への江戸道が、北西から南東へ縦貫する。駒形宿・駒形駅とも記される。「郡村誌」によれば、原野のうちに駒形社があり、地名を駒形野と称し、元亀元年(一五七〇)駒形と改変したという。承応二年(一六五三)の駒形新田由来(岡崎文書)によれば、慶安元年(一六四八)東善養寺村から四人の百姓が移り住み、同四年には家数一四軒となったため正式に分村、日吉山王神を勧請して氏神(駒形明神)としたという。承応元年の高三〇〇石、田畑合計九八町一反余、うち二九町六反余は善養寺村地先、九町余は増田村地先である。駒形新田の場合、一般的な新田開発であるとともに、前橋城下からの江戸道の整備に伴い、その後は宿駅としての機能をもつ馬継場として計画されたと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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