日本歴史地名大系 「前橋城下」の解説
前橋城下
まえばしじようか
- 群馬県:前橋市
- 前橋城下
近世の平岩氏・酒井氏・松平氏の城下町。天正一八年(一五九〇)徳川家康は関東入国に際し、平岩親吉を前橋に三万三千石(一説に三万石)で封じた。しかし平岩氏の前橋支配は短期間で終わり、慶長六年(一六〇一)武蔵
つまり前橋城下の歴史は四期に画されるといえよう。第一の時期は厩橋とよばれた戦国時代以降、平岩氏支配の時代までで、この時期の様子はほとんど不明である。第二期は酒井氏入封から明和四年松平氏の川越移転まで。第三期は前橋が陣屋支配であった近世後期で、飢饉や災害ともあいまって町は最も衰えた。第四期はきわめて短いが、城の再築がなって慶応三年松平氏が前橋へ復帰してからの時期である。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報