駕籠に乗る人担ぐ人そのまた草鞋を作る人
世の中には階級・職業がさまざまあって、同じ人間でありながらその境遇に差のあることのたとえ。また、そのさまざまの人が、うまく社会を構成していることのたとえ。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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駕籠に乗る人担ぐ人そのまた草鞋を作る人
駕籠に乗る裕福な身分の人もあれば、その駕籠をかつぐ人もいる。さらに、その駕籠かきの履くわらじを作る人もいる。世の中には貧富の差があり、さまざまな境遇の人がいることのたとえ。また、それぞれの立場の人の持ちつ持たれつの関係で社会が成り立っていることのたとえ。
[使用例] 駕籠に乗る人担ぐ人というが、乃公輩は因果だな、若え旦那が通ったから御都合まで廉価く参りましょうというのだ、辻駕籠の悲しさには廉価くっても仕事をする方が利得だぜ[三遊亭円朝*粟田口霑笛竹|1888]
[解説] 明治期までの用例は多くは「駕籠に乗る人担ぐ人」で、末尾に「そのまた草鞋を作る人」を加えた形で一般に使われるようになったのは大正期以降と推測されます。
出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報
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