騒がす(読み)サワガス

デジタル大辞泉 「騒がす」の意味・読み・例文・類語

さわが・す【騒がす】

[動サ五(四)]騒がしい状態にする。乱れさせる。動揺させる。「国中を―・した事件
[動サ下二]さわがせる」の文語形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「騒がす」の意味・読み・例文・類語

さわが・す【騒】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
    1. 大きな声や音をたてさせる。
      1. [初出の実例]「こほこほとたたみ寄せておどろおどろしくさはかすに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)紅葉賀)
    2. 動揺させる。乱れさせる。
      1. [初出の実例]「人と為り傲(もと)り佷(いすか)して治礼を閑(なら)はず、竟に和解(ねきらふこと)なくして加羅擾乱(サハカシ)つ」(出典日本書紀(720)継体二四年一〇月(前田本訓))
      2. 「流鏑(かぶら)の音護法の聴を驚かし、飛蹄の響冥衆の心を騒(サワガス)」(出典:太平記(14C後)一二)
    3. 早くするようせき立てる。
      1. [初出の実例]「御車ゐてまゐりぬと、人々さはかし聞ゆれば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)橋姫)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙さわがせる(騒)

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