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国中 くになか

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

国中
くになか

山梨県の中央部,甲府盆地を中心とする富士川流域をさす地方名。甲斐国の中心をなす甲府盆地があり,国府もおかれたことから生じた名称と思われる。御坂山地および秩父山地大菩薩連嶺で桂川流域の郡内地方とへだてられる。狭義には甲府盆地をさし,南部の富士川の谷を中心とする地域は河内と呼ぶこともある。

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大辞林 第三版の解説

くんなか【国中】

〔「くになか」の転〕
奈良盆地一帯の称。
甲府盆地一帯の称。 → 郡内

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日本の地名がわかる事典の解説

〔山梨県〕国中(くになか)


国中(くんなか)山梨県

〔奈良県〕国中(くんなか)


奈良県北部、奈良盆地平坦(へいたん)部をさす汎称(はんしょう)。周囲の山地が山中(さんちゅう)とよばれたのに対する。飛鳥(あすか)京・藤原(ふじわら)京・平城(へいじょう)京などの都宮(とぐう)が築かれ、古代日本の政治・文化の中心地として発展。条里制(じょうりせい)による整然とした水田が区画され、古くから稲作中心地として発展し、周辺の丘陵地帯には多数の古墳が分布する。

〔山梨県〕国中(くんなか)


山梨県中部、甲府(こうふ)盆地一帯の古称。東部の山間部をさす郡内(ぐんない)に対する。「くになか」とも読む。「甲斐国(かいのくに)中央部」の意味で、中世から近代まで大菩薩(だいぼさつ)峠・笹子(ささご)峠・御坂(みさか)山地以西の地域をさした。現在はあまり使用されない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国中
くになか

山梨県の西半部をさす地方名。東半部の郡内(ぐんない)地方に対して用いられ、甲府盆地を中心に周辺山地の山麓(さんろく)部一帯の総称である。甲斐(かい)(山梨県)の国は古くから天然の境界によって他国と境され、その境域はほとんど変化していないが、しかし甲斐国内は大菩薩嶺(だいぼさつれい)から御坂(みさか)山地に続く山脈で東西に区分されており、この二つの地域は自然条件の違いとともに生活や文化なども異なったものがある。とくに西半部は肥沃(ひよく)な甲府盆地があって人口も多く、国府も古くからこの地に置かれていた関係で、国の中心部、つまり国中の呼称が出たものと考えられている。[横田忠夫]

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世界大百科事典内の国中の言及

【山梨[県]】より

…県中央に位置する甲府盆地には,北東から笛吹(ふえふき)川,北西から釜無(かまなし)川が流入し,南西部で合流して富士川となり,駿河湾に注いでいる。甲府盆地は県内唯一のまとまった平地で,古代以来甲斐の中心的な地位を占めてきたため,周辺地域を含めて国中(くになか)と呼ばれてきた。しかし甲府盆地を含めた平地も扇状地や河岸段丘が広く,肥沃な沖積地は少ない。…

【奈良[県]】より

…県の製造品出荷額の割合は一般機械が23%,電気機器が17%など(1995)である。
[国中,西山中,東山中,奥,南山の5地域]
 奈良県は中央構造線を境に北部と南部に二分されるが,さらに自然条件や歴史,産業,商圏の違いも考えあわせて北部を国中(くんなか)(奈良盆地),西山中(にしさんちゆう)(生駒・金剛山地),東山中(笠置山地),奥(宇陀・竜門山地)に四分し,これに南部の南山(なんざん)(吉野山地)を合わせて5地域とする。(1)国中 奈良盆地のほぼ全域にあたり,面積は県域の約1/10にすぎないが,古代以来大和国随一の平地として中心的な地位を占めてきたため,現在もこの称がある。…

【奈良盆地】より

…大和平野,大和盆地ともいう。また古代に藤原京平城京が造営された地で,大和国の中心をなしてきたため現在でも国中(くんなか)の称がある。《古事記》景行天皇条に〈青垣 山ごもれる 大和しうるはし〉とうたわれるように,東は笠置山地(大和高原)と春日断層崖,西は生駒・金剛両山地,北は奈良山丘陵,南は竜門山地によって囲まれる。…

※「国中」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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