…【浜谷 稔夫】
【民俗,伝承】
《万葉集》に〈神奈備(かんなび)の三諸(みもろ)の山に斎(いわ)ふ杉〉とよまれているように,杉はまっすぐ高く伸びる目だつ木であるから,古くから神を祭る神聖な木とされた。大和の三輪明神の神杉や京都の伏見稲荷の験(しるし)の杉は神木として有名だが,このほか,大杉神社,老杉神社,杉山神社などの神社名や杉本,杉下などの地名に杉をちなんだものが多く,これらも杉を神木としたり杉のもとで祭りをしたなごりと考えられている。三輪や伏見に参った人は,杉の小枝や杉苗を持ち帰り,それが根づくと神の加護のあった印とする風があった。…
…以後秦氏が代々禰宜(ねぎ)・祝(はふり)となって仕えた。世に〈験(しるし)の杉〉と称し,この神に祈る者がその木を植えてつけば福を得,枯れれば福がないという。 942年(天慶5)ころ正一位の神階が授与され,《延喜式》では名神大社に列し,祈年・月次・新嘗の案上ならびに祈雨の官幣にあずかり,後三条天皇以降歴代天皇の行幸があった。…
※「験の杉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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