骨柄(読み)コツガラ

デジタル大辞泉 「骨柄」の意味・読み・例文・類語

こつ‐がら【骨柄】

骨組み。からだつき。
人柄風采。「人品骨柄いやしからぬ人物」
[類語]骨格骨組み筋骨きんこつ筋骨すじぼね形骸

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 謡曲 八島 名詞

精選版 日本国語大辞典 「骨柄」の意味・読み・例文・類語

こつ‐がら【骨柄】

  1. 〘 名詞 〙
  2. からだの骨組。からだつき。骨格。体格事柄(ことがら)。〔運歩色葉(1548)〕
    1. [初出の実例]「馬の背も撓(たは)む斗の御こつがら」(出典:浄瑠璃・日本振袖始(1718)一)
  3. 容貌。顔だち。風采。事柄(ことがら)
    1. [初出の実例]「髪のかかり姿骨柄誠にあてに美しく」(出典:高野本平家(13C前)一二)
  4. 人柄。人品。事柄(ことがら)
    1. [初出の実例]「一人の娘あり。〈略〉みめ・こつがら尋常也」(出典:源平盛衰記(14C前)三三)
    2. 「名のり給ひしおん骨柄、あっぱれ大将やと見えし」(出典:謡曲・八島(1430頃))

骨柄の補助注記

平家物語の古写本で「ことがら」とあるものが後に「こつがら」と改められていることなどから、「ことがら」が本来の形で、それから語形変化したのが、「こつがら」とする説がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android