朝日日本歴史人物事典 「高円広世」の解説
高円広世
奈良時代の官人。天平宝字5(761)年従五位下で摂津亮となり,のち尾張(愛知県),山背(京都府),播磨(兵庫県),周防(山口県),伊予(愛媛県)など諸国の守を歴任した。宝亀5(770)年に正五位下。なお『新撰姓氏録』右京皇別下の記事に基づき,父を文武天皇,母を石川刀子娘とし,石川(高円)広成を兄弟とする説もある。<参考文献>角田文衛『律令国家の展開』
(橋本義則)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報