高句麗古墳群(読み)こうくりこふんぐん

世界遺産詳解 「高句麗古墳群」の解説

こうくりこふんぐん【高句麗古墳群】

2004年に登録された北朝鮮の世界遺産(文化遺産)で、首都ピョンヤン(平壌)市と隣接するナムポ南浦)特級市にある高句麗王朝後期の王と王族貴族墳墓。両市と平安南道、黄海南道に広く分布し、江西三墓、徳興里壁画古墳、水山里古墳、安岳1号墳、安岳3号墳など古墳63基が世界遺産として登録された。その63基の古墳のうち16基の古墳は、美しい壁画が描かれており、高句麗の文化や風俗を生き生きと伝える傑作とされている。また、これらの古墳壁画の中には、日本の奈良県明日香村の高松塚古墳壁画との関連を指摘されるものも含まれている。この遺産登録の際、中国の吉林省にある高句麗遺跡も同時に登録された。◇英名はComplex of Koguryo Tombs

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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