高屋館跡(読み)たかやたてあと

日本歴史地名大系 「高屋館跡」の解説

高屋館跡
たかやたてあと

[現在地名]鹿角市花輪 館ヶ沢

鹿角かづの盆地の西側山地、よねしろ川と花軒はなのき川に挟まれた比高三〇メートルの台地の先端部に位置する中世の城館跡。多郭連続式の館で、そのほぼ中央に位置する郭が本丸と伝承されている。本丸の北東側には蔵屋敷とよばれる腰郭状の平場があり、南側には空堀を隔てて本丸と比高がほぼ同じ郭がある。その南側には空堀を隔てて台地が広がり、居住域と想定されている。

慶安四年(一六五一)の成立と思われる「鹿角由来集」の「京郡四拾二郷ニ侍四拾弐人住居之事」の項に「高屋村 高屋筑前領 名字秋本 館有 秋田牢人以後 信直様御代佐藤近江知行被下」と記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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