高帝(読み)こうてい(英語表記)Kāo dì

精選版 日本国語大辞典 「高帝」の意味・読み・例文・類語

こう‐ていカウ‥【高帝】

  1. しょうどうせい(蕭道成)

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改訂新版 世界大百科事典 「高帝」の意味・わかりやすい解説

高帝 (こうてい)
Kāo dì
生没年:427-482

中国,南朝南の創立者。在位479-482年。姓名蕭道成,廟号は太祖。本来は蘭陵郡の人で蕭何の24世孫と称する。永嘉の乱で晋陵郡武進県(江蘇省)に南渡した寒門の出身。宋武帝の外戚蕭思話と同族で,その配下で蛮族討伐などに活躍して頭角をあらわし,467年(泰始3),対北魏前線基地の淮陰(わいいん)(安徽省)に出鎮すると,その地方の豪族を結集して大軍閥に成長した。名族褚淵の推薦で禁衛軍を掌して国政に参じ,2度の皇族反乱を平定して王朝第一の実力者の地位を固めた。477年(昇明1),悪童天子の劉昱(りゆういく)を廃殺して順帝を擁立,さらに袁粲(えんさん)らの対立勢力や皇族をつぎつぎと粛清し,479年(建元1),順帝の禅譲を受けて南斉王朝を開いた。この革命は強引にすぎて不評をかったが,少年時代に儒学を学んだこともあって臣下の献言をよく容れ,質素の生活を旨とし,政治にも,良吏の傅琰(ふえん)を県令から州刺史に大抜擢したのをはじめ,戸籍制の整備,学校制度の再建,武将の部曲招募禁止など,意欲的にとりくんだ。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高帝」の意味・わかりやすい解説

高帝[斉]
こうてい[せい]

「太祖[斉]」のページをご覧ください。

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