高成寺(読み)こうじようじ

日本歴史地名大系 「高成寺」の解説

高成寺
こうじようじ

[現在地名]小浜市青井

青井あおい(高成寺山)の東側山裾にある。山号は青井山、臨済宗南禅寺派。本尊釈迦如来。暦応二年(一三三九)足利尊氏・直義兄弟の発願で全国に建てられた安国寺の一つと伝える(宝暦七年「青井山安国高成寺略記」)。康永三年(一三四四)若狭守護大高重成が再興、大年法延を招いて開山とし、寺号は大高重成の二字をとって高成寺と改めた(同書)。堂舎建立にあたって重成は法延に、青井山堂は寺地にふさわしい土地であるとして滞在を奨め、代官に協力を命じている(年不詳五月一三日「書状」寺蔵文書、国指定重要文化財)。大年法延は元より渡来した竺仙梵僊に師事し、建武四年(一三三七)印可を受け(「梵僊授法延印可状」同文書、国指定重要文化財)、法嗣となった僧で、貞治二年(一三六三)没。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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