大高重成(読み)だいこうしげなり

改訂新版 世界大百科事典 「大高重成」の意味・わかりやすい解説

大高重成 (だいこうしげなり)

南北朝時代の武将生年不詳。没年は1375年(天授1・永和1)以降。法名法智。高一族。室町幕府下,小侍所頭人のち引付頭人。3度若狭守護となる。元弘の乱に際して六波羅探題攻めに参加。幕府内では足利尊氏派の同族高師直らと比べ目だたぬ存在でその行動は柔軟。足利直義(ただよし)派と目されて所領収公されたこともあるが観応擾乱(じようらん)をうまくのりきり,乱後の幕政に重きをなした。《夢中問答集》の開版で著名。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大高重成」の解説

大高重成 おおたか-しげなり

?-1362 南北朝時代の武将。
足利尊氏につかえる。建武(けんむ)の新政の崩壊後は,幕府小侍所(こさむらいどころ)や若狭(わかさ)守護をつとめ,康永3=興国5年炎上した若狭安国寺を再興して安国高成(こうじょう)寺とした。観応(かんのう)の擾乱(じょうらん)では足利直義(ただよし)に味方して一族の高師直(こうの-もろなお)に敵対した。師直死後は尊氏方に復帰し引付頭人(ひきつけとうにん)となる。康安(こうあん)2=正平(しょうへい)17年4月死去。通称次郎

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