高木寺(読み)こうぼくじ

日本歴史地名大系 「高木寺」の解説

高木寺
こうぼくじ

[現在地名]本宮町高木 舟場

旧磐城街道と旧奥州西街道(相馬海道)の分岐点付近にある。天台宗で経聚山地蔵院高木寺と称し、本尊は舟板地蔵尊。同地内に日吉神社がある。縁起によれば、天長二年(八二五)弘法大師空海が羽州湯殿ゆどの山開山の帰り、瑞祥によって一片の舟板で一尺八寸の地蔵尊を彫刻し、去った。仁寿元年(八五一)天台僧頓性坊円空が巡錫し、霊夢によって地蔵尊を見いだし当寺を開山したという。寺堂は明治三三年(一九〇〇)焼失、その後仮屋であったが、平成三年(一九九一)本堂をはじめ一連の建築が完成した。境内に永仁六年(一二九八)銘の石造供養塔婆がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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