高楊枝(読み)タカヨウジ

デジタル大辞泉 「高楊枝」の意味・読み・例文・類語

たか‐ようじ〔‐ヤウジ〕【高×楊枝】

ゆうゆうと食後楊枝を使うこと。満腹のさまにいう。「武士は食わねど高楊枝
何もしないでいること。ぶらぶら遊んでいること。
那麼そんな思想は全く自分には無いからと―である」〈紅葉多情多恨
[類語]楊枝爪楊枝

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「高楊枝」の意味・読み・例文・類語

たか‐ようじ ‥ヤウジ【高楊枝】

〘名〙
① 食後にゆったりと楊枝を使うこと。満腹のさまにいう。「武士は食わねど高楊枝」
日葡辞書(1603‐04)「Tacayǒjiuo(タカヤウジヲ) ツカウ〈訳〉長い楊枝でのんびり、作法を気にしないで歯をほじる」
② 何もしないでいること。また、ぶらぶら遊んでいるさま。
雑俳・ふでりきし(1797)「高楊枝貧に放さぬ腰の物」

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