高橋南貝塚(読み)たかはしみなみかいづか

日本歴史地名大系 「高橋南貝塚」の解説

高橋南貝塚
たかはしみなみかいづか

[現在地名]熊本市高橋町

金峰きんぼう山の南麓、坪井つぼい川と井芹いせり川の合流点の下流約一七〇メートルに位置する中世貝塚。遺跡の大半は坪井川右岸の河川敷に位置し、河川改修工事によって消滅した。この工事にさきだち、昭和五一年(一九七六)発掘調査が実施された。貝層は中世貝塚としては規模が大きく、東西約二八メートル・南北約一五メートルを測り、三日月形に分布し、厚さは一〇―八〇センチで、ハイガイマガキが主体で、そのほかハマグリなど四二種の貝が確認された。遺構としては石列・杭列が確認されたにすぎないが、遺物量は多く、青磁白磁・土師器・瓦器・須恵器系土器・陶器などの土器類、下駄・椀・櫛などの木製品、滑石製石鍋・砥石などの石製品、貝製品・土製品・金属製品・骨角製品・古銭・鉄滓などが出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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