高津八幡宮(読み)たかつはちまんぐう

日本歴史地名大系 「高津八幡宮」の解説

高津八幡宮
たかつはちまんぐう

[現在地名]綾部市高津町 宮ノ段

高津の東方丘陵上に鎮座祭神は応神天皇を主神とし、仲哀天皇仁徳天皇・神功皇后・玉依比売命を祀る。旧府社。

創建年代はつまびらかでないが、社伝によれば元慶五年(八八一)山城石清水いわしみず八幡宮(現八幡市)から当山に金の鳩が飛来したことを瑞祥として、石清水八幡宮の分霊を勧請したことによるという。

「康親卿記」永正六年(一五〇九)七月二八日条によれば、石清水八幡宮社司田中清若に同宮末社「丹波高津庄如意別宮」の遷座を行わせたことが記される。ここにみえる「如意別宮」は高津八幡宮のことと考えられている。「如意別宮」については天仁元年(一一〇八)一二月三〇日付官宣旨(石清水文書)にみえ、質美しちみ(現船井郡瑞穂町)などとともに「石清水八幡宮宿院極楽寺」院主に安堵されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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