高隆寺(読み)こうりゆうじ

日本歴史地名大系 「高隆寺」の解説

高隆寺
こうりゆうじ

[現在地名]岡崎市高隆寺町 本郷

おと川の支流高隆寺川の渓谷を上り右岸に位置する。多宝山高隆寺と号し、天台宗本尊は聖観音菩薩。本末関係は比叡山延暦寺末より江戸の東叡山寛永寺末に変わる。寺伝では聖徳太子が秦河勝に命じて堂宇を建立させたとする説と、天明九年(一七八九)成立の「高隆寺由来記」では、現高隆寺裏の聖坂ひじりざかに寺を建立し、一体の仏像を守った老翁が日本仏法最初興隆ととなえ、聖徳太子が興隆寺の寺号を与え、後に高隆寺と改称したとの説が伝わる。中興開山は行基とも伝え、天台・真言の宗旨の差があるが空海開基で本尊薬師如来とする伝承もある(高隆寺縁起)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android