高階成忠(読み)たかしなのなりただ

改訂新版 世界大百科事典 「高階成忠」の意味・わかりやすい解説

高階成忠 (たかしなのなりただ)
生没年:923-998(延長1-長徳4)

平安中期の学者。従四位下宮内卿良臣の男。父と同じく文章道より出身し,高才の誉れ高く,式部大輔・東宮学士に任じ,986年(寛和2)一条天皇が践祚するや,東宮学士の功労をもって従四位上より従三位に昇った。さらに女の貴子きし)が関白藤原道隆に嫁し,その所生定子が入内して一条天皇の寵を得るに及び,従二位に進んで高二位とよばれ,高階真人の姓を朝臣に改め,子孫相並んで弁官や国守に任じ,一家の繁栄を誇った。992年(正暦3)出家して道観と称したが,998年赤瘡(あかかさ)にかかって没した。時に76歳(73歳とする説もある)。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「高階成忠」の解説

高階成忠 たかしなの-なりただ

923-998 平安時代中期の公卿(くぎょう)。
延長元年生まれ。東宮学士,一条天皇の侍読をつとめ,従三位にすすむ。孫の藤原定子中宮になったことにより正暦(しょうりゃく)2年従二位にのぼり,姓(かばね)の真人(まひと)を朝臣(あそん)に改めた。長徳4年7月死去。76歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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