高階経雅(読み)たかしなのつねまさ

朝日日本歴史人物事典 「高階経雅」の解説

高階経雅

没年:没年不詳(没年不詳)
生年:治承4(1180)
鎌倉前・中期の公卿。前名は経時。父は内蔵頭経仲。母は藤原範季の娘。和泉守,但馬守より建暦2(1212)年に美濃守,建保2(1214)年内蔵頭となる。美濃国は後鳥羽院の領国であり,内蔵頭も院の近臣が据えられる官である。経雅の母は修明門院と姉妹であり,その縁で経雅は後鳥羽院に近侍したのだろう。承久の乱(1221)後は一時籠居に処せられ,免ぜられてからは九条道家の家司としての活動が目立つ。暦仁1(1238)年従二位。仁治3(1242)年,北条経時をはばかり経雅と改名。寛元4(1246)年まで,関東申次も行っていた。建長6(1254)年出家。程なく没したと思われる。

(本郷和人)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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