髪束(読み)コウヅカ

デジタル大辞泉 「髪束」の意味・読み・例文・類語

こう‐づか〔かう‐〕【束】

《「かみづか」の音変化》もとどりの先。
「みづから―をつかみ」〈太平記三三

かん‐づか【束】

《「かみつか」の音変化》髪を束ねた部分。もとどり。
「―つかんで取って引き伏せ」〈浄・扇八景〉

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精選版 日本国語大辞典 「髪束」の意味・読み・例文・類語

こう‐づかかう‥【髪束】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かみづか」の変化した語 ) 毛髪をたばねたところ。髷(まげ)の先。もとどりの先。転じて、頭の部分。
    1. [初出の実例]「友正こぶしをにぎりて犬の口へつき入てければ、犬あへてくはず。いまかた手にてかうつかをとりて、死ぬばかりうちてけり」(出典:古今著聞集(1254)一六)
    2. 「己れが喉笛二所さし切りて、自らかうづかを爴(つか)み」(出典:太平記(14C後)三三)

かん‐づか【髪束】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「がんづか」とも。「かん」は「かみ(髪)」の変化した語 ) 頭髪を束ねたところ。たぶさ。もとどり。
    1. [初出の実例]「わし、鵰のはしと(つかん)で、かんづかとられてしめられなば」(出典:御伽草子鴉鷺合戦物語(室町中))

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