精選版 日本国語大辞典 「髪梳」の意味・読み・例文・類語 かみ‐すき【髪梳】 〘 名詞 〙① 頭髪を櫛などでとかすこと。髪をくしけずること。また、それを仕事とする人。[初出の実例]「ついぶち所わるく、片息になって、かみすき所ではなく」(出典:黄表紙・江戸生艷気樺焼(1785)中)② 歌舞伎で髪を梳く場面。愁嘆場や濡れ場の演出法の一つ。初め、女が男に愛情を訴える手段に用いられたが、女同士の場合や、一人で行なうものも現われ、種々の感情を表現した。伴奏は、古くは半太夫節、河東節が用いられ、宝暦年間(一七五一‐六四)以後は、もっぱら長唄の「めりやす」が用いられた。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例