精選版 日本国語大辞典 「髪結床」の意味・読み・例文・類語
かみゆい‐どこかみゆひ‥【髪結床】
- 〘 名詞 〙
- ① 江戸時代、男の髪を結い、髭(ひげ)、月代(さかやき)などを剃る業。昔は結い賃が一銭だったことから一銭床ともいった。橋詰や河岸の空地などに床店を出す出床(でどこ)と、町屋に借家して営業する内床(うちどこ)がある。かみいどこ。髪結屋。髪床。床。浮世床。
- [初出の実例]「かかる所へ西橋詰の髪結床(ドコ)より、さばき髪のわかい者、楊枝くはへて来りしが」(出典:浄瑠璃・堀川波鼓(1706頃か)下)
- ② 理髪店。床屋(とこや)。
- [初出の実例]「男子頭髪を巻縮せしむるに烙鉄を用ゐると聞きしが、果して梳髪店(カミユヒドコ)に於て之をなすものあり」(出典:西洋聞見録(1869‐71)〈村田文夫〉前)