鬼殺(読み)おにころし

精選版 日本国語大辞典 「鬼殺」の意味・読み・例文・類語

おに‐ころし【鬼殺】

  1. 〘 名詞 〙
  2. アルコール分の強い粗悪な酒。おによけ。かすとり。
    1. [初出の実例]「門傍(かどわき)乳母が餠を喰(くら)はせたり、鬼殺しを飲ませたり」(出典歌舞伎男伊達初買曾我(1753)三)
  3. 辛くて強い酒。まぜもののない酒。鬼好み。〔物類称呼(1775)〕
  4. 将棋戦法の一つ。飛車、角行、桂馬利きを左から三番目の敵の筋に集中すること。
  5. タバコ一種。ニコチン分の多い下等品。
    1. [初出の実例]「いかにくるわのたてたばこでも、あんまりいっこくぶな人たちだ、ヤレおにごろしであへであへ」(出典:黄表紙・曲亭一風京伝張(1801))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android