利き(読み)キキ

デジタル大辞泉 「利き」の意味・読み・例文・類語

きき【利き/効き】

働き。作用。「ブレーキの―が悪い
効き目。効能。「―の早い薬」
名詞と複合して、その働きがすぐれている意を表す。「左―」「―足」「腕―」
[補説]ふつう、13は「利き」、2は「効き」と書く。

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精選版 日本国語大辞典 「利き」の意味・読み・例文・類語

きき【利・効】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 動詞「きく(利)」の連用形の名詞化 )
    1. ききめ。効能。また、はたらき。作用。「ブレーキの利きが甘い」
      1. [初出の実例]「はしる三里の灸よりも小判のききぞこたへける」(出典:浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)中)
      2. 「唯の清酒が利(キ)きが鈍いなんて」(出典福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉老余の半生)
    2. 囲碁で、石の効力。また、相手に応手を強要できることをいう。
    3. 将棋で、盤上のある駒がその性能によって勢力を及ぼしていること。また、その範囲。
  2. [ 2 ] 〘 造語要素 〙 名詞と熟合して、そのはたらきや能力が特にすぐれている状態やそれを具有する人をあらわす。「きき腕」「目きき」「左きき」など。
    1. [初出の実例]「声をこそきくに目きき、手きき、心ききのきき如何」(出典:名語記(1275)六)

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