鬼食(読み)おにくい

精選版 日本国語大辞典 「鬼食」の意味・読み・例文・類語

おに‐くい‥くひ【鬼食】

  1. 〘 名詞 〙 ( 宮中元旦に帝の召し上がる屠蘇(とそ)薬子(くすりこ)という未婚少女が鬼の間から出て試食したところからという ) 貴人にさしあげる食物を試食、毒見すること。おに。→鬼飲み
    1. [初出の実例]「くにぐによりたてまつる氷室の雪氷を、くすりのつかさになめ、鬼くゐをさせて」(出典:歌林四季物語(1686)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android