鮫洲八幡神社(読み)さめずはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「鮫洲八幡神社」の解説

鮫洲八幡神社
さめずはちまんじんじや

[現在地名]品川区東大井一丁目

かつての大井おおい御林おはやし(御林猟師町)にある。近世には八幡社のほか鮫洲明神・御林明神ともよばれ、同町の鎮守。祭神誉田別尊。旧村社。大井村鑑(大井町誌)によると元禄一〇年(一六九七)の大井村検地帳には記載がなく、明和四年(一七六七)の大井村検地帳に八幡地として除地が載っているので、この頃に社殿が建てられたと推定される。しかし「江戸名所図会」の海晏かいあん(南品川の南端にあり、同寺門前は御林町の地続き)の項に「往古当寺開創の頃、松、槻、各二千株植え、洲崎に八幡の社を営み建つ」とあり、同寺の梵鐘銘にも寺の境内に春日・八幡や稲荷などを建てたとあることから、以前は海晏寺の境内にあったものと推察される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android