鯁直(読み)コウチョク

デジタル大辞泉 「鯁直」の意味・読み・例文・類語

こう‐ちょく〔カウ‐〕【×鯁直】

不正をゆるさず、人に屈しないこと。
「―慷慨こうがいにして、避くるところ無し」〈露伴運命

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鯁直」の意味・読み・例文・類語

こう‐ちょくカウ‥【鯁直】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「鯁」は魚の骨がのどにささる意。直言が受け入れられがたいことをたとえていう ) 人にへつらわず、権勢を恐れないこと。強く正しいこと。きょうちょく。
    1. [初出の実例]「我生得(しょうとく)鯁直(カウチョク)」(出典読本英草紙(1749)三)
    2. [その他の文献]〔北史‐庫狄干伝〕

きょう‐ちょくキャウ‥【鯁直】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) =こうちょく(鯁直)
    1. [初出の実例]「その為体、鯁直(キャウチョク)寡慾にして、万の事誠心をもてせり」(出典:読本・椿説弓張月(1807‐11)後)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android