鯨幕(読み)クジラマク

デジタル大辞泉 「鯨幕」の意味・読み・例文・類語

くじら‐まく〔くぢら‐〕【鯨幕】

白と黒の布を1枚おきに縦に縫い合わせ、上下黒布を横に渡した幕。葬式などに用いる。

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関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「鯨幕」の意味・読み・例文・類語

くじら‐まくくぢら‥【鯨幕】

  1. 〘 名詞 〙 ( 鯨の肉の、皮に接した脂肪部分は、皮が黒くて肉が白いので、それに似ているところからいう ) 黒と白の布を一幅おきに縦に縫い合わせ、上下に黒布を横に渡した幔幕(まんまく)葬儀などのような凶事に用いる。
    1. [初出の実例]「〈略〉孰(いづ)れも仮屋にて鯨幕(クジラマク)を打廻らしたり」(出典風俗画報‐一六四号(1898)大祭の景況)

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とっさの日本語便利帳 「鯨幕」の解説

鯨幕

葬儀などの凶事に使う幔幕(まんまく)のこと。黒と白の布を一幅(ひとの)ごと交互に縫い合わせ、上部に黒布を横に渡した幕が、鯨の黒い皮と白い脂肪との連なりに似ているところから、この名が付いた。

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