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幔幕 まんまく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

幔幕
まんまく

遮蔽と装飾を兼ねたの一種。異なる色地の布帛を,縦幅でまだら模様に長く縫合せたもので,上下両端または上端だけを横幅にしたものや,縦幅だけのものがある。おもに麻布を材料に用い,ほかに絹,綾,錦,纐纈 (こうけち) などでもつくられた。その模様からまだら幕,幔とも呼ばれ,殿舎祭場,行事場のまわりに用いるのを屏幔 (へいまん) ,入口にあたる部分を門の体裁に絞ったものを門,またと黒の色地のものを鯨幕という。

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デジタル大辞泉の解説

まん‐まく【×幔幕】

式場や昔の軍陣などで、周囲に張り巡らす、横に長い幕。
[補説]もと、布を縦に縫い合わせたものが幔、横に縫い合わせたものが幕。

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世界大百科事典 第2版の解説

まんまく【幔幕】

行事の場所などを他と区別するためまわりを囲むのに用いられる布製の用具。幕が布を横につなぎ合わせたのに対し,幔は布を縦につなぎ合わせた垂幕である。つなぎ合わせのとき,白と縹(はなだ),白と,白と紅など互いに異なる色を交互に用いたから斑幔(はんまん)とも呼ばれる。また白と紺はのちに白と黒にかわり,俗に鯨幕(くじらまく)と呼ばれた。《和名抄》は幔を屛障具のうちに分類し,〈帷幔也〉とし,日本では斑幔(まだらまく)のことであるとしている。

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大辞林 第三版の解説

まんまく【幔幕】

式場などに長く張りめぐらす幕。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

幔幕
まんまく

布製の遮蔽(しゃへい)具の一種。幕が布を横に縫い合わせるのに対し、布を縦に縫い合わせる垂れ幕のことで、ときには、上下または上端だけを横布にし、そのほかは縦の布を縫い合わせる場合もある。幔は、『倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』に「万多良万久(まだらまく)」とあり、斑幔(はんまん)(まだらまく)のことをさすが、これは幔幕のことで、白と縹(はなだ)、白と紺、白と紅、縹と紅など種々の色裂(いろぎれ)を取り合わせて、縦に布を継ぎ合わせるのを特色とした。なかでも、白と紺は、のちに白と黒の斑幔にかわり、これは俗に鯨幕(くじらまく)とよばれた。地質は主として麻布であるが、ときには絹や綾(あや)、錦(にしき)なども用いられ、とくに宮廷における儀式には幕は用いられず、もっぱら幔幕が用いられたといわれ、ほかに舞楽の桟敷(さじき)、船上、軍陣などにも幔幕が使用された。なお、短い幔幕で舎殿や祭場の周囲に張るのに用いるのを屏幔(へいまん)といい、その入口に用いるために中央を絞って門の体裁につくったものを幔門といった。[宮本瑞夫]

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