最新 地学事典 「鯨類」の解説
クジラるい
鯨類
学◆Cetacea 英◆whales, cetaceans
水生適応した魚型の哺乳類およびそれに関連する動物の総称。始新世前期(約5,000万年前)に,ユーラシア大陸とアフリカ大陸・インド亜大陸の間に形成されたテチス海へ陸から進出した原始的な有蹄類を起源とする。分子生物学的研究から鯨類と偶蹄類を併せて鯨偶蹄目とする分類も提案されている。前期始新世にはムカシクジラ類(Archaeoceti)が出現しているが,始新世中期にはいずれも絶滅している。始新世後期にはハクジラ類(Odontoceti)・ヒゲクジラ類(Mysticeti)が出現,漸新世から中新世に多様化し拡散した。水面での呼吸を容易にするため外鼻孔が頭頂部に移動させたことに伴う頭骨の変形をテレスコーピングと呼んでいる。
執筆者:古沢 仁
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

