鱧の皮(読み)ハモノカワ

デジタル大辞泉 「鱧の皮」の意味・読み・例文・類語

はものかわ〔はものかは〕【鱧の皮】

上司小剣短編小説。大正3年(1914)、「ホトトギス」誌に発表。大阪道頓堀にある鰻屋女将おかみのとある一日を描き、高い評価を得た。

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精選版 日本国語大辞典 「鱧の皮」の意味・読み・例文・類語

はも【鱧】 の 皮(かわ)

  1. 鱧の肉をかまぼこなどにした後に残った皮。多く、関西で七月頃に、細かく刻んで梅肉酢で、あるいは、胡瓜もみなどと合わせたりして食する。はもかわ。《 季語・夏 》 〔会席料理細工庖丁(1806)〕

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世界大百科事典(旧版)内の鱧の皮の言及

【上司小剣】より

…1906年雑誌《簡易生活》を創刊,消極的改良主義を主張。第1創作集《灰燼(かいじん)》(1908),つづいて《木像》(1911)を刊行,14年《ホトトギス》に発表した《鱧(はも)の皮》は関西独特の情緒と人情の機微を描いた好短編である。小剣文学の特色は京阪の風土,情緒を写生文的筆致で描くところにあった。…

※「鱧の皮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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