鳥居町(読み)とりいまち

日本歴史地名大系 「鳥居町」の解説

鳥居町
とりいまち

[現在地名]会津若松市宮町みやまち

六日むいか町の南端より、東の方横三日よこみつか町に至る、東西二町一間余・幅三間余の町。寛文六年(一六六六)の「会陽町街改基・惣町」では華表かしよう町と記す。華表とは鳥居のこと。文禄二年(一五九三)の町割の際、八角やすみ神社(伊舎須弥神社)の社地を削り町を置き、大きな石の鳥居が町中にあったので町名になったという。この鳥居は慶長一六年(一六一一)七月二一日の大地震で倒壊してしまった。加藤氏時代に杉山某という町役人が、大石往来にあっては邪魔なので境内に移動しようとしたところ、重過ぎて動かすことができず、やむを得ず傍らに穴を掘って埋めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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