神慮(読み)シンリョ

デジタル大辞泉 「神慮」の意味・読み・例文・類語

しん‐りょ【神慮】

神のおぼしめし。神のみこころ。転じて、天子の心。天意

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「神慮」の意味・読み・例文・類語

しん‐りょ【神慮】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 神のみこころ。神の思召し。神意冥慮
    1. [初出の実例]「但神慮尚難測」(出典:玉葉和歌集‐嘉応元年(1169)正月七日)
    2. 「みだりがはしく法皇を傾け奉らせ給はん事、天照大神・正八幡宮の神慮にも背候なんず」(出典:平家物語(13C前)二)
    3. [その他の文献]〔孔法生‐征虜亭祖王少傅詩〕
  3. 天子や将軍などのみこころ。神のようにすぐれた考え。宸慮叡慮聖慮
    1. [初出の実例]「夫のみに非ず。重畳深き神慮也と奉存也」(出典:政談(1727頃)三)
    2. [その他の文献]〔呉志‐張温伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「神慮」の読み・字形・画数・意味

【神慮】しんりよ

神意。〔三国志、呉、張温伝〕亮、計數を見す。必ず慮屈申の宜を知らん。加ふるにの惠を受く。亮の心を推すに、必ず疑貳(ぎじ)(うたがい、まどう)すること無(な)からん。

字通「神」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android