鳥毛立女図屏風(読み)とりげりゅうじょずびょうぶ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鳥毛立女図屏風
とりげりゅうじょずびょうぶ

天平勝宝8 (756) 年東大寺に献納された聖武天皇遺愛品の一つ。正倉院に伝来する1帖6扇の屏風で,各扇には樹下に立ち,あるいは岩に掛ける婦人を描き,「樹下美人図」の名で親しまれる。その構図や婦人の服飾,豊頬,肥満の容姿などは中国,盛唐期の仕女図 (しじょず) にならったもの。肉身以外の着衣や樹木は,下描墨線の上に山鳥やきじの羽で貼装していたが,現在ほとんど剥落している。特に面貌描写はすぐれた画技を示し,盛唐様式を受継いだ奈良時代絵画遺品として貴重。

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