日本歴史地名大系 「鳴洞窟」の解説
鳴洞窟
おなりあな
西北
三間余、洞中豁然、下有
碧潭
、鑿
于東南
、深奥不
可
知、潭底不
可
測、石梁巌柱、奇状怪態、各為
人物禽獣器用之象
」と記し、さらに土地の人は「仏陀菩薩之所
現」として、「毎歳暮春三四月之際、洞中必有
琴瑟簫鼓之音
、是乃聖衆来降奏
音楽
之時也、故曰
之
」と書いている。これが当時の土地の伝承そのままなら、「オナリ」に「音鳴」の字をあてたのは著者佐久間洞巌の合理観で、本来は「聖衆来迎」の「御成り」であったと思われる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報