普及版 字通 「鴆(漢字)」の読み・字形・画数・意味
鴆
15画
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(いん)。に沈・枕(ちん)の声がある。〔説文〕四上に「毒鳥なり」とあり、「一に曰く、日なり」という。蝮(まむし)を食ってその毒を蔵するもので、羽を酒にひたすと激毒を得るとされた。その毒酒を(ちん)といい、飲めば即死し、その巣の下数十歩の間は、草も生えないという。その毒を解くには、犀角(さいかく)が有効とされた。
[訓義]
1. ちん、毒鳥。
2. 鴆毒、その毒酒をという。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕鴆 スク・イマタカ 〔字鏡〕鴆 ミサゴ
[熟語]
鴆殺▶・鴆▶・鴆酒▶・鴆毒▶・鴆媒▶
[下接語]
飲鴆・懐鴆・甘鴆・仰鴆・献鴆・賜鴆・雄鴆
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報